家具キノクニヤ店長
座りやすさ、機能と美しさのバランスが秀逸な飛騨産業を代表する椅子「SEOTO」。当店でも1,2の人気を争う椅子です。背板から後ろ足まで一体となったフォルムは軽快さと柔らかさを併せ持っており、2012年にはチェアがグッドデザイン賞を受賞。同じシリーズのSEOTO-EXも人気です。
飛騨産業のSEOTOシリーズの主な特徴
SEOTOの特徴はシリーズの顔とも言える椅子(KD201 セミアームチェア)に集約されており、大きな特徴が3つあります。
背板から後ろ足まで一体となったフォルム
一目見たときに印象的なのが背中後ろ脚まで一つなぎになったフォルムです。横から見たときの直線的な脚のラインに一目惚れされる方が非常に多いです。カンティレバー構造という前脚だけで座面を支える構造になっているため、重みを感じさせないデザインも特徴です。
浮いたような軽快なフォルム
シリーズの椅子、テーブル共に共通のデザインなのが脚と座面(テーブルは天板)間に空間が空いて、座面が浮いたようなデザインです。他の無垢椅子にはない軽快な印象を与えます。椅子の足がテーパー状(先の方が細くなっている)になっているのも軽快さを感じさせます。テーブルの天板の面形状やソファのアームや背面のデザインもシリーズで統一した形状になっているのも特徴です。シンプルなデザインですが、シリーズでそろえる方も多いです。
- 座面が浮いたようなフォルム
- 統一されたフォルム
セミアームと座面の座りやすさ
3つ目の特徴はセミアームチェアの座りやすさです。出入りがしやすく、ちょっと休憩するときにちょうどいいとセミアームのタイプが一番の人気です。座面はゆったり座れるように大きめになっており、両サイドが少し上がるように削り出しているので、クッションがなくても長時間座りやすいです。
- 使いやすいセミアーム
- ウォルナットのセミアーム
- 座面の端が上がっている
- お尻に合わせた削り出し
SEOTOのデザイナーと受賞歴
デザイナー:川上 元美 MOTOMI KAWAKAMI
2012年グッドデザイン賞受賞 (SEOTO ダイニングチェア)
2013年グッドデザイン賞受賞 (SEOTO リビングセット)
SEOTOは数多くのプロダクトデザインを国内外で手掛けてきた川上元美さんがデザイナーです。チェアとリビングセットで2回のグッドデザイン賞を受賞しています。
SEOTOの商品ラインナップ
SEOTOは同じシリーズで様々な商品展開をしております。2018年の秋に新たに背付きベンチも増えました。エッジの加工はシリーズで統一しており、リビングとダイニングを揃えて買われる方も多いです。SEOTOで展開している商品は以下の通りです。また同じ系統のデザインのSEOTO-EXの収納家具や椅子と組み合わせる方もいらっしゃいます。ラインナップは以下の通りです。
- チェア
- 専用クッション
- 背付きベンチ
- ダイニングテーブル
- リビングテーブル
- ソファ
人気シリーズなので商品の展開が多いです。椅子は通常の高さだけでなく、ハイタイプがあるのが高身長の方には嬉しいですね。木種はウォールナット、ホワイトオーク、ビーチの3種類対応しています。
SEOTOの魅力や気になること
SEOTOのソファの魅力と改良された点
SEOTOシリーズのソファーも背板から連続的に脚につながったフォルム、エッジの独特の加工がされており、シリーズの統一感があります。リリースされてからソファは改良され、背面のクッションが2段になることで背当たりがよくなり、格段と座りやすさも上がりました。アームのフォルムがついつい触りたくなると、気に入られる方も多いです。
- この美しい背面!
ソファーの側面と背面の美しさはリビングダイニングの真ん中にソファを置いても景観を邪魔しないのがいいですね。背面は高さ79㎝と高さはミドルタイプで、座りごたえがあります。
もっと背面が高い方がいい方にはヘッドレストの付属がおすすめです。
SEOTOのアームなしチェアの魅力
セミアームチェアの陰に隠れているアームなしチェアですが、実は優れものなんです。まず大きく違うのが幅です。
- セミアーム 幅57㎝
- アームなし 幅50.5㎝
どうしても幅が大きくなるアームチェアに対して、アームのない椅子は幅がコンパクトです。テーブルの幅が150㎝くらいの場合はサイズ的にアームあるものと無いものを組み合わせるのも検討しても良いかもしれません。
座り心地に関しては、座面は同じですが、背板が大きく違います。
- 大きく包み込むような背板
- 飛騨産業ならではの曲木
アームのないものは背板の幅が広く、緩やかにやさしく背中を包み見ます。特に包み込むように広い背板が、椅子に斜めに座った時も支え、独特の座りやすさです。ダイニングとリビングで会話をしたり、椅子に座ったまま団欒するときなど、とても座りやすいです。
SEOTOの背付きベンチの魅力
2018年秋の展示会で発表された背付きのベンチ。
これまで森のことばなど限られたシリーズでしかなかった背付きベンチが、ついにSEOTOにも登場しました。特徴はなんといっても幅広い背板と大ぶりなフィンガージョイントです。
背板の曲木加工によって、ベンチの端まで座りやすいだけでなく、斜めに座った時も背中を支えてくれます。フィンガージョイントは模様としてインテリアのアクセントにもなります。
↓↓特集記事も書きました↓↓
SEOTO 板座面とクッションタイプの比較
飛騨産業の椅子は板座面が人気ですが、やはり座りが柔らかいクッション・張地タイプも人気です。同じシリーズの椅子でも張地の色や柄で全く印象が変わります。
- 展示は赤が鮮やかな張地
- 座面は緩やかに削り出し
当店ではホワイトオークのOU色にドッグREという鮮やかな赤の張地を展示しています。
同じシリーズだと気が付かないくらい、座面の印象で椅子の雰囲気が変わります。
SEOTOの張り布タイプもカバーリングが可能に
定番のクレセントとSEOTOのセミアームチェアに手入れがしやすいカバーリングが発売になりました。当店の店頭にも展示してありますが、とても簡単に手入れができます。
↑実際にCRESCENTのカバーを外して、やってみました。
※現在当店ではお取り扱いございません。
SEOTOの座面は板が横に合わせてある理由
飛騨産業の多くの椅子は座面の削り出しがしやすいように、木を縦に合わせてあります。
しかし、実はSEOTOは板が横に合わてあるんです。
- SEOTOは座面の板が横
- CRESCENTの座面は板が縦
こうすることで、後ろから見たときに板の継ぎ目が分かりにくく、美しく見えるんです。
もちろん、座面も座りやすく削り出しがしてあります。こんなところにもSEOTOはこだわりがあるんです。
SEOTOの椅子と他のシリーズの組合せ
最近はでバラバラの椅子で組み合わせる方も増え、SEOTOと他のシリーズの椅子を組み合わせる方も珍しくありません。特に多いのは背中の丸みが似ているクレセントチェアと組み合わせる方です。
テーブルはシンプルなものなら合わせやすいですが、特に船底型の面形状のテーブルが合います。
- 船底面の形状と椅子の形状が合います
- SEOTO-EXシリーズのV脚のテーブルも人気
特徴的な形状が好きなのでシリーズで揃えたいけど、SEOTOのテーブルの幕板があまり好きではないとう方はSEOTO-EXのテーブルとの組み合わせがおすすめです。2本脚で使い勝手も良く、V脚なので見た目もすっきりです。
飛騨産業の「侭」というテーブルオーダーでしたら、サイズだけでなく天板の形、脚の形など選べますので、お気軽にお問合わせ下さい。
SEOTOのコーディネート
インスタグラムからSEOTOの投稿をピックアップしました。
是非、購入時のイメージの参考にしてみてください。
張り布タイプの椅子は書斎椅子にされる方もいらっしゃいます。
※投稿内容は自動ピックアップのため、SEOTOと異なる商品が表示される場合もございます。
SEOTOを購入する際に気を付けてほしいこと
SEOTOのセミアームの肘高とテーブルの高さ
SEOTOのセミアームチェアの肘高は65㎝と非常に高いです。
少し低めのLDテーブル(高さ65―68㎝くらい)で天板の厚さが3㎝ほどあると肘が天板下に当たり、入らないことがありますので気を付けて下さい。高さ70センチの平均的なテーブルでしたら問題なく入ります。
- 高さ70㎝の侭のオーダーテーブルと
- 高さ69センチのTUGUMIのテーブルと
またSEOTOシリーズのテーブルは幕板があるデザインなのですが、誕生日席(短辺側)に座ると椅子の肘が幕板に当たります。
- ここまでしか入らない
- 幕板が肘に当たります
SEOTO 類似品にご注意ください
昨年(2018年)に上海の展示会に行ったとき、アジア圏のメーカーのブースにSEOTOの類似品が多数で回っていました。SEOTOに限らず、日本の有名チェアの安価な偽物は多いです。パッと見は似ていても、接合面や曲木の加工が荒く、耐久性にも問題がありますので、お気を付けください。
2-3万円くらいで新品が売っている場合、メーカー保証書などがないものは偽物です。
(偽物でも結構高い値段です。)
すぐ壊れることもありますので、お気を付けください。
飛騨産業のSEOTOシリーズの当店特別SALE開催中
当店にも展示がしてあるSEOTOの特別SALEを開催中です。椅子1脚やクッションだけの購入でもOKです。もちろん定番の侭やCRESCENT、森のことばなども対象です。
飛騨産業のSEOTOの注文方法
SEOTOの商品はメーカーショールーム、取り扱いのある小売店の店頭で買うことができます。もちろん、当店の店頭にもSEOTOシリーズの椅子は展示してありますので、実際に座ってみることができます。当店でお得に買うにはページ下部の特別お見積りのバナーからお問合わせください。具体的な商品がお決まりのお客様は品番や個数、お届け先を教えて頂けましたらお見積りさせて頂きます。具体的に決まってない方やお悩みの方はイメージ写真やテーブル、部屋の写真などからご提案させて頂きます。
SEOTOの価格帯
SEOTOシリーズの定番のセミアームチェアですと6万円~8万円。160㎝のテーブルで15万円~25万円、3人掛けのソファなら30万円~40万円くらいの価格帯です。木はビーチ材が安く、ウォールナットだと高くなります。張地のある椅子やソファは生地ランクによって金額も大きく異なります。
飛騨産業のSEOTOの納期
飛騨産業の商品は全て受注生産ですので、SEOTOシリーズもご注文からお届けまで30日から40日程度掛かります。時期によっては多少前後することもございます。ご注文から1週間程度で納期が確定しますので、お客様へのお届け日の調整をさせて頂きます。
飛騨産業のSEOTOの実物を見るには
飛騨産業のSEOTOシリーズは全国6か所のメーカーショールームに展示してあります。当店にもSEOTOの椅子は複数展示があります。特に当店近くの飛騨の家具館 高山には椅子、ソファ、テーブルなど数多く展示してあります。
高山の本社ショールームにはほぼ全ての種類が展示してあります。是非、行ってみてください。
(事前にご連絡頂ければ当店スタッフがショールームでお見積りや商品の説明も可能です。)
飛騨産業のSEOTOを安く買うには
飛騨産業の商品はメーカーショールームでは定価で販売しております。また多くの家具店でも定価販売のお店が多いです。当店では飛騨産業と同じ飛騨高山にあり、長く取引もあることから地元ならではのお買い得な価格で人気のSEOTOシリーズを販売することが可能です。もちろん、正規販売店ですのでメーカーの10年保証も対応しております。当店でのお見積りはページ下部のお見積りバナーからお問合わせ下さい。
SEOTOの木の種類や塗装色・張地について
SEOTOシリーズは全てビーチ・ホワイトオーク・ウォルナットの3種類が対応しています。塗装色は白木のビーチ、ホワイトオークは木肌に近い色からダークブラウンまで幅広く選ぶことが可能です。ウォルナットは2種類から選ぶことが可能です。
- ホワイトオークの塗装色
- ビーチの塗装色
- ウォルナットの塗装色
【塗装色を比較!】飛騨産業のダークブラウン色 ウォールナットのWA色とホワイトオーク&ビーチのダークブラウン色の違いとは!?
SEOTOの椅子・ソファの張り布の種類
飛騨産業の張り布は布、合皮、本革の50以上の種類から選ぶことが可能です。SEOTOの椅子やベンチ、ソファの張り布もどれでも対応可能です。生地にはランクがあり、ランクごとに金額が異なります。お家でも洗濯ができるウォッシャブルタイプ、手触りが良いもの、機能性に優れた布など多数ございます。シリーズ限定のものもございます。
詳しくはメーカーサイトよりご確認ください。
飛騨産業のSEOTOの修理・張替え
飛騨産業の椅子は耐久箇所(木部)についてご購入から10年間、製作過程の不都合による破損の場合は無償修理いたします。また長くお使頂くために修理もメーカーにて受けております。
修理は商品の種類や状態によって金額は大きく異なります。修理も決して安いわけではありませんが、日々手入れをしている家具を、修理をしながら、長く使うことは地球環境に良いだけでなく、商品への愛着がより深まります。
・椅子の修理の例:座面の張替え(場合によっては座面だけの交換)、座割れの接着、チェア組みなおし、椅子の再塗装などが可能です。
【修理の流れ】
・購入した店舗、もしくはメーカーに連絡
・お見積り:商品の写真をメール等で送って頂きます
・家具のお預かり:お見積り内容に合意頂けましたら、商品を飛騨産業の修理工場まで送っていただきます
・商品の確認:修理箇所を確認。追加の修理の必要があればご連絡します。
・修理:飛騨産業の修理師(Dr.kitutuki)が丁寧に修理をします
・商品のお届け:修理が完了した商品をお客様のもとへお送りします。
いかがでしたでしょうか。飛騨産業の人気シリーズ「SEOTO」気になる方は是非お気軽にお問合わせください。