飛騨の家具 秋のインテリアフェア開催中~ 11/26

天然木・無垢材の家具の模様・木目の特徴は?斑(まだら)模様や波模様、節・虎斑(トラフ)についてなど

家具キノクニヤ社長

天然木の家具はプラスチック製品、化粧合板の家具とは違い1つ1つ木目が違います。また木によっても木目に特徴があります。天然木ならではの個性をしっかり知ったうえで是非、ご購入ください。

天然木の主な特徴

天然木の主な特徴として、虎斑といった目に見えるものから、時間の経過で徐々に変化していくものなどさまざまです。材種によっても異なる性質を持ち合わせているので、特徴を知ることで家具選びの見方も変わってくるかもしれません。

こちらのページでは、それぞれの特徴を詳しくご紹介します。

虎斑(とらふ)

虎斑とは、木材の表面に見られる虎の柄のような縞模様です。
これは、木が成長する際に栄養分を溜めていた部分で、質の良い天然木の証でもあります。光沢があり、銀色に輝いて見えるため「シルバーグレイン」とも呼ばれています。

ホワイトオーク材やナラ材に多く見られ、木目が真っ直ぐな柾目(まさめ)という材の取り方をした場合にのみ現れます。

傷やへこみと思われることもありますが、虎斑は角度によってはっきり見えたり馴染んて見えたりするので、自然にできたものということが分かるかと思います。

目節・芽節

年輪を想像すると分かりやすいように、木はその幹を太くしながら成長していきます。その際、枝の元を取り込みながら太くなっていくので、中に元が残っていくような形となります。木から材を取ると、その取り込まれた枝の元が表面に丸く茶色い模様として現れます。これがと呼ばれるものです。

目節・芽節とは、小豆かそれより小さな節を指します。幹の中心に近付くほど、まだ木が小さかった頃の未成熟な枝の元が取り込まれているので、節は小さくなっていきます。反対に、枝が木の側面についていることから、外側になるほど節は大きくなります。

飛騨産業の商品では森のことば・風のうたシリーズは「節」が入っていますが、それ以外のシリーズも「目節」と呼ばれる小さな節が入っています。

色の濃淡

テーブルはよく見ると、1枚の板ではなく、複数の板をつなぎ合わせているのが分かります。それぞれの天然木の板ごとに色に違いがあるため、1枚の板でも濃淡が出るのが特徴です。

また天然木は木材となっても呼吸し生きているため、時間の経過と共に、さまざまな環境要因によって変化していきます。これを経年変化と呼びます。

その経年変化の分かりやすいものに、色の変化があります。主に光の中の紫外線が影響していると考えられ、材種によって色が濃くなったり、逆に薄くなったりとさまざまです。

これを劣化と捉えるのではなく、天然木の味わいとして家具と過ごした時間を感じてみてはいかがでしょうか。

節といえば、森のことばシリーズを思い浮かべる方も多くいらっしゃると思います。あえて節を取り入れることによってその魅力を発揮した森のことばは、今や飛騨産業の大人気シリーズです。

加工が難しく、見た目が悪いと以前は必然的に避けられてきた節も、今ではすっかり愛される存在となりました。もはや森のことばの代名詞でもあり、人気の理由の一つなのかもしれません。

木の種類ごとの特徴

飛騨産業は主にホワイトオークビーチウォルナットの三つの材種を取り扱っています。それぞれ性質が異なり、木目や手触りも違うため、塗装色と併せてお部屋の雰囲気に合わせたり、用途によって選んだりと、木を知ることが家具選びの大切なポイントとなります。

それぞれの特徴を踏まえ、自分に合った材種を探してみてください。

ホワイトオーク

ホワイトオークはナラ材の仲間で、密度が高く堅いため、傷に強く耐久性に優れています。湿気による伸び縮みも少ないため、テーブルをはじめ多くの家具に使用され昔から重宝されています。

優れた性質のみならず、スジ状の木目の美しさと自然な色合いで、どこにでも合わせやすい非常に人気のある材種です。特に虎斑(トラフ)は他の材と比較しても個性的です。

  • 特徴:濃淡、虎斑、スジ状の木目

ホワイトオークは経年変化で色が濃くなり、白っぽいナチュラルな色から黄みがかったような色になっていきます。使い込むことで渋みが増していくので、色が深まっていくという言い方をしてもいいかもしれません。

ウォールナット

ウォールナットは耐久性があり、傷やへこみがつきにくく衝撃にも強いのが特徴です。深みのある色は高級感・重厚感を味わうことができ、落ち着いた雰囲気を求めている方にもぴったりです。波状の木目は、少しビーチ材とも似ています。

  • 特徴:目節・芽節、色の濃淡、波上の木目

なお、木の成長がゆっくりで木材として採れる量も少ないため、高価な材種でもあります。その分、湿度や温度に左右されにくく丈夫なので、長く安心して使用できるのもウォールナットの魅力です。

経年変化で色が濃くなっていく材種が多い中、ウォールナットは次第に明るく、深いこげ茶色から赤っぽい明るい茶色に変わっていきます。しかしこれも、ただ色褪せているというわけではありません。天然木だからこその変化であり、愛用してきた証と言えるでしょう。

ビーチ材

木目がきめ細かく、手触りも滑らかで明るい印象を受けるのがこのビーチ材です。ブナ材というと分かりやすいかもしれません。曲木加工にも適しており、しなやかで粘りがある反面割れにくいという性質を持っています。

  • 特徴:波状の杢目、色の濃淡、黒いスジ

豊富な材料で比較的安価なのも選ばれる理由の一つで、他の材種と比べて軽く、シンプルな木目がお部屋を軽快でさっぱりとした雰囲気にしてくれます。

ビーチは赤味がかった白っぽい色から、経年変化で黄味がかった色に変化していきます。とはいえ、比較的変化が少なくビーチ材の明るい印象が損なわれることもないため、イメージそのままに長くご使用いただけます。

木目や木の特徴による交換・返品について

木目や節の位置など木の特徴による交換、返品は受け付けておりません。天然木の特徴をご理解いただいた上でのご購入をよろしくお願いいたします。

最後に

いかがでしたか。詳しく説明してきましたが、どの材も家具用の高級な木材ですので、耐久性など遜色ありません。
天然木のことを知り、家具選びの参考や家具のことをもっと好きになってもらえるきっかけになればと思っています。