飛騨産業を買って後悔？―よくある失敗談と家具屋が教える解決策

この記事では、実際に当店に寄せられた失敗談をもとに不安要素と対策をご紹介します。多くが事前に確認や知っておけば防げる後悔です。

価格が高い？―長く使う視点と賢い買い方

ここ数年、原材料（無垢材）と物流コストの高騰で、飛騨産業も1-2年に1回ペースで値上げが続いています。

「もう少し前に買えば安かったのに…」という声は、本当に多いです。

値上げ予定は事前に分かることがほとんど。タイミング次第で展示入れ替えセールや値上げ前、季節のセールを行っていますので、「検討中だけど迷う」という方はお気軽にご相談ください。

とはいえ、決して安い買い物ではありませんよね。長く使うことを考えると年間コストは意外と割安ですが、それでも「今の支出を抑えたい」という方は、樹種を変える・仕様を絞る・買い時を狙うの三段構えを。

「予算で後悔したくない」方は、まずはお気軽にご相談ください。

森のことばの節や木目のイメージ違いの後悔

一番多い後悔が天然木特有の木目や節に関するものです。ショールームに置かれた１点を見ただけで決めると、届いた現品が写真より木目が個性的／色ムラが強いと感じて後悔するケースが最も多く寄せられます。木目が1個ずつ違うことが何よりの天然木の証です。

特に高価な商品なので、実際に届いた家具をよく見ればみるほど、気になってくるものです。ホワイトオークの波模様やまだら模様など事前にどんな木目が付くのか知っておきましょう。

特に飛騨産業の一番人気の森のことばは節をあえて残すシリーズです。節の位置なども指定できませんので、理解いただいた上でご購入ください。

クッションがすぐ汚れた…―“防汚・お手入れラク”な張地を選ぶ

小さなお子さんやペットのいるご家庭では、食べこぼし・皮脂・ペットの毛やヨダレなどで「買ったそばからクッションが汚れた！」という声が意外と多いです。張地を選ぶ段階で 防汚性・メンテ性 を意識しておくと、ストレスが激減します。

基本的にカバーリング生地ですが、汚れに強い生地、家庭での選択可能な生地、ひっかきに強い生地などありますので見た目＋機能も是非ご確認ください。以下におすすめの高機能記事をまとめております。

特にペットを飼っている方は生地だけでなく、木部が傷つくことも。天然木のため強くひっかけば傷がついてしまいます。それも味として許容できればいいですが、あまりに傷がつくと後悔することも。ライフスタイルに合わせて、材質もご検討ください。

ソファの使い方が合わずに後悔

飛騨産業のソファは、構造体を無垢材で見せる“木フレーム”タイプが主流です。フルクッションで覆われたラウンジソファとは違い、アームや背板に硬質な木部が露出しているため、

1. 横になってゴロゴロすると 腕や脚が木部に当たって痛い
2. 座面がやや硬め & 浅め（クッションは着脱式で、へたりにくい反面、沈み込んで包まれる感覚は薄め）
3. 背クッションが低めで、長時間の仮眠や読書には腰～肩に負担がかかる

──といった理由で「くつろぎ方がイメージと違った」「テレビを見ながら寝転びにくい」と後悔する声も。

後悔しないためのチェックポイント

• 使い方＝“座る”がメインか “寝転ぶ”かを明確に
  • 寝転び派 → 座面奥行 60 cm 以上・背が高いラウンジ型 or オットマン＋ヘッドレスト付きモデルを検討
  • 座る派  → 木フレームの程よい張りと耐久性がメリット
    
• 店頭で“横になる”“足を上げる”動作まで試す
  • 10 分以上体勢を変えながら座ることで、木部の当たりや座面の硬さを体感できます

木フレームソファは“座って会話や来客を楽しむ”のに最適。一方で「休日はソファで寝落ちしたい」タイプには合わないこともあります。見た目だけではなく、自分や家族の“くつろぎ方”をシミュレーションしてからモデルを決めれば、買ってからの後悔はほぼ防げます。メーカーによってソファのタイプは得意不得意があるので、じっくりご検討ください。

森のことばのソファの高さで後悔

一番人気の森のことばのソファは低めの設計が人気です。座面の高さが36㎝と少し低いのがお部屋の圧迫感をなくすのですが、年齢とともに低めの座面がしんどいという声も。

多くの方にとっては気にならないのですが、身長やライフスタイルによって個人差がありますので、長く使うことを考えて慎重にご検討ください。

最後に｜後悔しないための一歩は「試して話す」こと

飛騨産業で失敗談が生まれるのは、多くが “カタログの想像” と “実際の暮らし” のズレからです。事前に無垢の家具のことを知り、現物に触れ、座る・横になる・立ち上がる動作まで確かめれば、サイズや座り心地の誤算はほぼ防げます。

当店では値上げ情報や展示品セールを随時ご案内し、間取り図と予算に合わせた無料シミュレーションも行っています。迷ったらまず相談――情報を集め、体験し、対話すれば、飛騨産業の家具は “価格より価値が大きい相棒” になるでしょう。