今年も飛騨の家具の展示会、飛騨の家具フェスティバルへ行ってきました。毎年飛騨の家具メーカーを中心に開催される、こちらの展示会。今年は10月19日~23日で開催されました。
弊社もスタッフが交代ずつで全員で見学にいってきました。家具の産地が衰退する中で産地単位で開催する貴重な展示会。地元の家具メーカーとしても誇りの1つです。
飛騨の家具フェスティバルの全体会場
飛騨の家具フェスティバルは世界生活文化センターで開催される全体会場と各メーカーショールームで開催されるメーカーごとの展示があります。家具屋としては各メーカーショールームが重要ですが、全体会場にもいってきました。毎回テーマがあり今年は「心の豊かさ~こころ豊かに暮らす~」。
会場中央には飛騨の伝統的な職人技術「榑(くれ)へぎ」を使った展示がありました。高山陣屋の屋根板を作る「くれへぎ技術」は飛騨の匠の技の象徴です。
ちょうど見学に行ったときには榑へぎ職人さんのトークショーを開催してました。飛騨が木工の産地として栄えている背景には奈良時代から続く木工の職人技術の伝承があります。家具に限らず、こういった伝統技術をどうやって残すかは重要です。
今回のイベントとは別ですが、弊社代表が別法人でこの「榑へぎ」をオフィスの内装に活用したのも飛騨の伝統技術を尊重してのことです。
メイン会場内にも飛騨産業のブースがあります。今回は国産材と新たなファブリックを紹介する展示になっていました。
飛騨産業(HIDA)の展示会 ショールーム会場
今回は事前情報でメーカーの担当から「目玉の新作はないが、侭が変わるので家具屋にとっては重要です」という案内がありました。新しいシリーズはないのですが、侭というほぼすべてのダイニングテーブルに関わるアップデートが発表されました。
飛騨産業のダイニングテーブルは木の素材を活かすため、過度なデザインはない分、今回のわずかな脚や天板の新たな形状やマイナーチェンジは大きな影響がでます。例えば↓の二本足のテーブルの脚は少しスッキリした印象にマイナーチェンジしました。前のもとの見比べないと気が付かないほどの変化ですが、確かにこちらの方がすっきりして、色んな椅子に合わせやすい印象です。
他にもほんの少しですが脚や天板の形状に変更や新たなデザインが加わりました。
他にも「リヒト」という抗菌仕様の新作生地の発表がありました。こちらは当店も早速展示を発注。高級感があり、どんなインテリアにも馴染みやすいファブリックです。
全体的に展示の家具も入れ替わっていたのですが「優しい色味のファブリックがトレンド」ということでグレーやベージュ系の生地での展示が多くありました。
今回の展示会で新たな侭や新しいファブリックを使ったソファなど店内展示用にたくさん発注しました。それに伴い店内では展示入れ替えのアウトレットも開催しております。
最後に
毎年飛騨の家具フェスティバルには行きますが、どのメーカーも毎回新作やモデルチェンジを発表します。家具はファッションと比べるとトレンドの動きも緩やかですが、それでもライフスタイルや環境の変化に合わせて商品をよりよく改善するメーカーさんの努力を垣間見ることができました。
年末にはいくつか展示がスタートしますので、お楽しみにしてください。