飛騨の家具 秋のインテリアフェア開催中~ 11/26

飛騨産業とは?

家具キノクニヤ店長

当店のある岐阜県高山市は四方を山々に囲まれた地域です。昔から林業や木工が盛んに行われ、「飛騨の匠」と呼ばれる優れた大工や木こりが多くいました。今から1500年ほど前の奈良・平安時代には、その高い技術力が評価され、税を納める代わりに多くの職人が宮殿や寺院の建立のために尽力し、多くの歴史的建造物に貢献したと言われています。

自然が豊かで、木工の伝統と技術が息づく飛騨地方は日本でも有数の家具の一大産地となり、今では世界中から評価されています。その中で、もっとも歴史があり、今も挑戦をし続けている飛騨産業を紹介します。

飛騨産業について

ブランドストーリー

1920年、まだ飛騨に鉄道も通ってなかったころ、2人の旅人がやってきました。彼らの「西洋ではブナ材を曲げて家具を作っていた」という話に心を動かされた地元の有力者たちは資金を出し合って、西洋家具メーカーを中央木工株式会社(現 飛騨産業株式会社)起業します。飛騨の匠の伝統技術とアルプス山麓をはじめとする豊富なブナ資源を家具に活用する試みが始まりました。今で言う、まさにベンチャー企業でした。

彼らが挑戦したのはドイツで生まれたトーネット型の曲木椅子でした。見たこともない椅子作りに職人たちは苦難の連続でしたが、長年の経験と木の知識に試行錯誤が繰り返され、ようやく自信の持てる商品が生産できるまでに2年が掛かりました。高品質な椅子は日本国内だけでなく、アメリカでも評価され、輸出を中心とした大きな産業になりました。戦後は「ちゃぶ台の茶の間から椅子のダイニング」へと日本も本格的な椅子生活が幕を開け、新しい日本人の暮らしにあったデザインを次々と提案していきました。

・昭和52年(今から40年以上前)の飛騨産業の紹介動画

この動画から飛騨産業のモノ作りの歴史と変わらぬ考え方が良くわかります。

キツツキマークの家具からHIDAを世界へ

飛騨産業といえば「キツツキマーク」と言われるくらい定着しているのが、このロゴマークです。90年以上の歴史がある飛騨産業ですが、キツツキが使われたのは1952年、アメリカの家庭小物のブランドが廃止になった際に譲り受けたのがきっかけでした。そして創業50周年の1970年にほぼ今のキツツキマークになりました。赤と青、黄と黒、そして今のモノトーンと時代の変化に合わせ、ブランドロゴを刷新して今に至ります。

現在のキツツキマークには「HIDA」と書かれていますが、この「飛騨の匠」の歴史を受け継いたこの土地から日本のものづくりの心、HIDAを強く世界に発信したいという想いが込められています。

家具づくりを通した森づくり

家具を作るための木は豊かな森から採ることができます。これまで長い年月をかけて育ってきた美しい森があるからこそ、今こうしてものづくりができています。100年後の子供たちにも美しい森を残すためには何ができるだろうか。飛騨産業はただものを作るだけでなく、この課題と真摯に向き合った最初の企業の1つです。未来のために、ドングリの実のなる広大な森を育てる環境保全プロジェクトを立ち上げました。

また、国産材を使う取り組みにも積極的です。日本は国土の約7割が森林です。先進国の中では極めて高い数字です。しかし、多くの木材は実は輸入に頼っています。戦後、日本では生育が早いという理由で杉が多く植えられましたが、適切に伐採されずに放置されています。手入れがされない森は生態系を崩し、多くの問題を引き起こす可能性があります。そんな杉を活かす技術、デザインを生み出し国産の杉材活用にも積極的にチャレンジしています。飛騨産業は家具づくりを通して、未来の美しい森づくりを目指す企業です。

こちらは飛騨産業のモノ作りが良くわかる動画です。是非見てみてください。

家具職人が手がける完全受注生産

飛騨産業の工場を見学させて頂き気が付いたのは、多くの「人」が作っているということです。もちろん、現代の技術を使い、オートメーションできるところやコンピューターの力も活用しています。ただ、木は均一された工業製品ではなく、多様性のある森から恵まれた生き物です。だからこそ、予算の許す限り人の感覚を大切にしたモノづくりをしています。また飛騨産業では完全受注生産です。ただ作るだけでなく、使ってくださる「人」を想いながら作っています。

製材から加工まで自社工場で

飛騨産業では原木の製材から加工まで一貫して自社の工場で行っています。

木取り
乾燥した木材を家具の用途に合わせて切る工程です。ただ決められた大きさに切るだけでなく、木の性質や使う部位に合わせて、無駄が少ないように切るのは知識と経験と高い技術を要する重要な工程です。
圧縮
圧縮とは木材を加圧し、押し縮めることで家具作りに使える丈夫で堅い木に加工することです。杉のような柔らかい木は家具作りには不向きとされていました。しかし、飛騨産業の創業以来得意としてきた曲木の技術を応用することで、木材に水分を含ませ、柔らかくし、圧縮、そして成型や曲げることもできるようになりました。
曲げ木
無垢の木を曲げる技術。木の性質に合わせ、温度や水分量を調整し、曲げる技術は今から約180年前にミヒャエル・トーネットによって完成しました。飛騨産業では創業以来、得意とする技術です。曲げの工程は1つ1つの木の性質を見極め、人の手で行います。見た目が美しいだけでなく、目切れや接合部分が少なくなるので強度も高くなります。
機械加工・組立
機械加工では機械を使い家具作りに必要なパーツを正確に、効率良く作ります。1脚の椅子には10-20種類のパーツが必要で、完成したパーツは人の手で組み立てます。飛騨産業では受注生産のため使ってくださるお客様のことを考えながら商品を組立ます。
塗装
飛騨産業の家具はオイル・ポリウレタン・ラッカー塗装の3種類、色数だと40色から塗装色を選べます。お客様が選んだ色に1つ1つの家具を塗装し、見た目を美しくするだけでなく、家具を汚れから守ります。塗りと磨きを施し、細かな仕上にしていきます。
張り
飛騨産業では約120種類もの張地があります。椅子、クッション、ソファの張地一つでお部屋の印象は大きく変わり、座り心地にも影響します。裁断、裁縫まで全て熟練した職人が社内で行います。長年使った椅子やソファの張替えも行います。

職人の育成にも力を入れる

飛騨産業には家具作りのプロ、熟練された職人が多くいます。ただ誰もがはじめは初心者です。家具を長く使って頂くためにも、会社として作り手の育成にも力を入れています。それが「飛騨職人学舎」です。2014年に開校し、全国から家具作りを志す若い才能を公募しました。2年間、まさに同じ釜の飯を食って、木工技術だけでなく、職人としての心構えや、社会人としての基礎を学びます。寄宿舎で暮らしながら、徒弟制の中で切磋琢磨しあうことで未来の飛騨の匠を育て上げます。卒業時にはオリジナルの家具を自分で考え、作りる過程を通して、人に喜ばれるモノづくりを学びます。2年間の修行の後は、それぞれの適性に合わせて次の道へ進みます。

時を重ねる家具

家具は毎日の暮らしに寄り添います。毎日の食事、家族との団らん、毎日の何気ない日常から、遠方からのお客様をもてなすときまで。お客様と共に時を重ねていきます。無垢材を使った家具は長く使うことで経年変化をします。木の性質や環境に合わせて使い込むほどに色が変わり、時には少し傷か付くこともあるかもしれません。それもその家具の味として、愛着の湧く、本当に世界で1つの家具となっていきます。新婚・新築から20年、30年と使われる家具、1脚ずつ買いそろえた憧れの家具、毎日の勉強に使ったデスクなど、それぞれの物語を刻みながらお客様と共に人生を歩みます。

安心安全の材料と10年保証

毎日肌に触れて使う家具だからこそ、環境や人体に気遣った材料を使っています。飛騨産業の合板・接着剤・塗料はF☆☆☆☆(エフフォースター)のものを使用しています。シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドの発散量に応じて付けられる基準で、最高ランクの安全性を保障したものだけを使っております。

十年保証
飛騨産業のキツツキブランドの商品は木部の耐久箇所について10年間の品質保証をしています。お客様に長く、安心して使って頂くために、万が一、通常の使用で商品に破損、不具合が発生した場合は飛騨産業の保証規定に合わせて対応させて頂きます。業界でも最高水準の保証は品質への自信への裏返しとも言えます。

熟練の修理職人による修理

ロングライフなモノづくりに励むとともに、お客様のお気に入りの家具を永く、世代を超えて大切に使って頂きたい、その想いから家具の修理を承っております。飛騨産業には毎年約4,000件の修理依頼が届きます。その多くには商品との愛情深い思い出で子供と机の成長談などの手紙が添えられています。塗装を塗りなおしたり、張地を変えたりすることで商品は息を吹き返したように、また暮らしの中で生き生きとしてきます。中には子供のころにつけた傷跡やシールの跡を想いでとして残したまま修理をご希望される方もいらっしゃいます。そうしたお客様のご要望に沿えるように、ドクターキツツキと呼ばれる熟練の修理職人がおります。

飛騨産業の会社概要

飛騨産業株式会社
代表取締役会長 岡田 贊三
代表取締役社長 岡田 明子

事業内容 家具インテリア用品の製造販売 自然エネルギーによる発電事業 林業 製造業
会社方針 伝統の心と技術を受け継ぎ 顧客志向の物づくりを追求する本物家具メーカーを目指す
創業:1920年8月

本社:506-8686
岐阜県高山市漆垣内町3180
TEL 0577-32-1001
FAX 0577 -34-9185

ブランド紹介

【節を活かす】シリーズ

天然木には年輪の模様の他にも、1つ1つの木に節・柾目・赤太・白太という表情がります。どれ一つとして同じものはありません。これまでの家具作りでは節のない木が美しいという画一化した価値観のもと、節のある部分は処分されてきました。そのことに飛騨産業は疑問を持ちました。そして、森の恵みである木の資源を充分に活かし、木の個性を受け入れ、暮らしにとけ込む新しい家具作りに挑戦したのです。

そして2001年に生まれたのが「森のことば」シリーズです。節のある木をこれまでの高度な匠の技術のデザインで、節のある木を、ありのままの個性を楽しむという世の中に新しい価値観を提案しました。反響は想像を来えるもので、高度成長期からエコ・循環型社会へ移行する世相にも合い、飛騨産業を代表する人気シリーズの1つとなっています。

森のことば

節を使った飛騨産業を代表するシリーズ。これまで家具業界では木の節は使わないのが常識だったが、あえて木の個性を活かし、節をありのままで使うことで、自然の美しさを力強く表現。節の位置は一つ一つの天然木次第。節のある材を曲げるのには高い技術と経験を要する。シンプルな直線的なデザインに背板を曲げ木の技術で曲げています。無垢材をふんだんにつかい、オイル仕上げの家具はナチュラルな雰囲気にもとても合う。2018年に椅子やソファの1部デザインが改良され、新たなクッションタイプやカウチタイプのソファが発売された。テーブルの高さの低いリビングダイニングタイプも人気。テーブルサイズは既成に加えサイズオーダーも対応。(デザイナー:佐々木敏光)

森のことば Walnut

木の節を活かした森のことばシリーズの待望のウォルナットシリーズ。同じ形の商品でも木の種類が異なることで風合いが変わってきます。森のことばシリーズの直線的なデザインにウォルナット特有の色の深みや重厚感が加わりました。

森のことば ibuki

木の節を活かした森のことばシリーズが直線的なデザインなのに対して、森のことば ibukiはシンプルながら曲線や丸みを取り入れたデザインです。それは森の中でのあらゆる生き物の協調や河原の小石を表現しており、無意識に手に触れたくなるような美しいフォルムです。森のことばシリーズ、唯一のロッキングチェアも人気です。

森のことば CURVA(廃盤)

CURUVA(クルバ)とはイタリア語で曲線をあらわします。自然そのものを表現するような力強い節に曲線が組み合わさりナチュラルで優しい、あたたかな風合いを醸し出します。肘付き椅子の優しい肘の曲線は人気です。

【国産材を使う】シリーズ

日本の国土の約70%を覆う森林。その多くが成長の早い杉です。杉は木目がまっすぐで美しく、柔らかく加工がしやすく、国内で安定供給が可能な日本の隠れた財産です。しかし、柔らかい材は家具作りをはじめ建築では不向きとされ、手つかずのまま活かされることもなく残っていました。そこに挑戦したのが飛騨産業の匠の技術でした。曲木の技術を応用した圧縮杉材は新たなモノづくりの挑戦です。

KISARAGI

KISARAGI(如月)とは草木の再生の意味があります。これまで家具作りには不向きとされてきた杉の木が飛騨産業の加圧圧縮技術によって家具という新たな使命を帯びたのです。杉の特徴的なまっすぐな木目を丁寧に加圧プレスすることで天板や座面にはなんとも美しい直線の木目になっています。縁を薄く削り出し、カーブを流れる木目はなんとも美しく、スタイリッシュな印象になっています。チェアが2014年にグッドデザイン賞を受賞。(デザイナー:川上元美)

HIDA

エンツォ・マーリはイタリアでもっとも著名な工業デザイナーの一人。2003年、飛騨産業は彼と出会い、クォリティの高いものづくりを目指す「HIDAプロジェクト」を立ち上げました。飛騨産業の若いデザインチームとともに商品開発をするにあたり、日本の伝統と職人の仕事に対する姿勢への尊敬の念に重きを置きました。デザインとは今の文化の「変容」を反映したものであり、「必要性」があるという考えのもと新たなデザインを形にしました。杉の縦や横の木目は日本の伝統的な建築美を彷彿とさせ、アイアンを使うことで木の美しさ、木目の美しさがより引き立っています。チェアはグッドデザイン賞を受賞。(デザイナー:エンツォ・マーリ)

crypto

日本の杉は学名を「クリプトメリア・ジャポニカ」と言い、日本の隠れた財産を意味します。そんな隠れた財産という名を持つこのシリーズは杉の新たな魅力に挑戦したシリーズです。杉の節をそのまま使った椅子は柔らかな印象の背を持ち、特徴的なテーブルの天板は杉の板目の集成材が正方形に並び独特の表情を生み出します。テーブルはグッドデザイン賞を受賞。(デザイナー:川上元美)

SUGI

杉のまっすぐな直線を活かした前衛的なデザインで、フランスの新凱旋門「アルシュ」のモダンなデザインを象徴にしています。テーブルの脚や側面、ソファのフレームにあらわれる杉のまっすぐな木目は自然のものとは思えない美しさです。(デザイナー:奥山剣)

kinoe

木の枝をそのまま使うという発想。細い木の枝は加工効率が悪いため余分なものとして捨てられるか、チップ燃料などに利用されているだけでした。その木の枝に美しさを見出し、新たな国産材の活用方法として挑戦したのがこのシリーズです。木の枝は一つ一つ異なります。その個性に向き合い、飛騨産業のこれまでの圧縮、曲木の技術を使い国産のスギ、ヒノキ、ブナ、クリの木から作っています。チェアがグッドデザイン賞を受賞。(デザイナー:貝山伊文紀)

wavok

杉の部材を輪切りにして、積み重ねたスツールは丸太のような無骨な印象と杉独特の温かさがあります。接合部からはみ出した接着剤などはカンナややすりでひたすらに削り出します。この削り跡が杉の持つ美しさを際立出せます。(デザイナー:佐々木敏光)

suginari

国産杉を圧縮加工した背板と座面にスチールを組み合わせたチェア。異素材を組み合わせることで、木部の美しさが際立ちます。5脚までスタッキングが可能。(デザイナー:川上元美)

Matsumura chair

1972年に発表された「松村チェア」圧縮杉によって復刻。

【日本の美】シリーズ

日本人の暮らしや体格にあった商品作りはもちろんのこと、日本人の美意識、風土、文化に挑むモノづくりをデザイナーとこれまでの技術を使って体現してきました。それは新しいものを作るだけでなく、過去の優れた作品の復刻にも挑戦しています。時代が流れても変わらない美しさがあると考えています。

SORI YANAGI COLLECTION

1978年に柳宗理によってデザインされた「ヤナギチェア」を復刻しました。シンプルな丸いフォルムの椅子は見る角度によって表情がことなります。背板から肘に掛けての太い無垢材の曲木はとても難易度が高く、飛騨産業の技術力が活かされています。(デザイナー:柳宗理)

畳座 TATAMIZA

まるで一筆書きのような継ぎ目のない美しい形の座椅子には飛騨産業の曲木の技術の粋が詰まっています。(デザイナー:原研哉)

BUNA

イタリア人以外で初めてフェラーリのデザインを手掛けた奥山氏ならではの滑らかで美しい椅子のフォルムが特徴です。背面から座面にかけての力強い曲線と脚部がテーパー(下にいくほど細くなっている)のバランスが絶妙です。(デザイナー:KEN OKUYAMA)

EIGER

1960年に商品化され大ヒット、1966年にはグッドデザイン賞、82年にはロングライフデザイン賞を受賞。高い曲木の技術を使い背中から座面、脚までまるで人つなぎのような美しさです。座高が低いので、ティーテーブルや応接セットとして人気です。50年以上たっているとは思えないモダンなデザインです。

CASCADA

1961年に商品化された若者向けのサロンセット。背板から足までまっすぐに伸びたフォルム、背面のデザインが軽快な印象与えます。

【スタンダード】シリーズ

椅子作りは家具の中でももっとも難しい技術の粋が集まっています。人の体を支える耐久性、背面の曲木の技術だけでなく、柔らかな座り心地を生み出す座繰り、使いやすさとデザイン性を兼ねたフォルム、なめらかな研磨などの集大成です。

SEOTO-EX

SEOTOシリーズのデザインに飛騨産業がこれまで研究してきた人間工学、医療的知見をもとに作られたシリーズです。座面の後方が立体的に立ち上がっているため腰への負担を軽減し、何とも言えない座り心地を生み出しています。テレビ東京のカンブリア宮殿にて司会の村上龍が「立ち上がりたくない椅子」と評した話題のチェアです。2018年9月には待望のセミアームタイプもリリースされました。(デザイナー:川上元美)

SEOTO

無垢材とは思えないような軽快な印象は背板の曲面や、縁の面形状や脚と座面の絶妙な空間から生まれています。シリーズの中でも人気なのがKD201セミアームのチェアです。背板から肘、後ろ足まで一体となったフォルムが最大の特徴です。前や後ろから見たときに丸みを帯びた形と、横から見た直線的な軽快な表情の違いも楽しめます。セミアームの肘部分は何度も触りたくなるような美しさと、座り心地を兼ね揃えています。同チェアはグッドデザイン賞を受賞。同シリーズのソファは軽やかさと背面の美しさが特徴です。(デザイナー:川上元美)

CRESCENT

発売から30年以上たってなお、不動の人気を誇るチェアのシリーズです。天然木の温かみをそのまま感じることができ、座面の座り心地、背あたりの良さ、肘部分の感触、美しいフォルムが人気の秘密です。長く使えば使うほど愛着が湧き、味わいが出てくるこのチェアは当店でも展示兼、接客用の椅子として20年以上活躍していますが変わらぬ美しさと耐久性を保っています。代表的なフルアームだけでなく、アームなし、セミアームのタイプも人気です。(デザイナー:佐々木利光)

VIOLA

上品なデザインとハイバックが人気のシリーズです。背面でしっかりと背中を支え座りやすさを求めながらも、圧迫感を感じず、軽快な印象を受けるのがソファのデザインのすばらしさです。特に横、後ろからソファを見たときの美しいフォルムはリビングダイニングの真ん中に置いても活躍します。肘木のなめらかな仕上がりと少し手前が上がった弓なりの形状は立ち上がりやすさと美しさの両面で好評です。同シリーズのダイニングチェアもハイバックなのが特徴です。

木かげ(2019年廃盤)

ホワイトオークの重厚感と温かさを感じることができるシリーズです。オーク材をダーク色に塗装し、飾りすぎないデザインのこのシリーズは、落ち着いた雰囲気と居心地の良さを演出します。テーブルの天板は無垢板の2層になっており、どっしりとした印象です。ソファの背面も贅沢に無垢材を使い、美しいフォルムです。広めの肘置きにはちょっとモノを置くこともできます。

NEWMCKINLEY

1969年に誕生した正統派ウィンザーチェアのマッキンレイチェアをモダンにリデザインしました。高めの背面とV字LINEがこのシリーズの特徴です。座面、肘掛け、椅子上部にウォルナットを使ったツートンタイプも人気です。

Prescelto

イタリア語で「選ばれた」という意味を持つシリーズです。飛騨産業の技術の粋を集め、シンプルに、そしてげ年代の住空間に合わせてコンパクトにデザインした2種類の椅子が特徴です。丸みを帯びたPS218は少し可愛らしく、PS223はシャープな印象です。座面は座繰りがしてあるので、板座面でもお尻が痛くなりにくいです。このシリーズの椅子は単体で他のシリーズとバラバラの組み合わせで合わせるのも人気です。ソファは厚みのあるクッションとミドルバックで座りやすいだけでなく、前足と一体になった肘や背面の美しさも特徴です。

AWASE

五十嵐 久枝さんがデザインしたシリーズのAWASEは飛騨産業の曲木の技術をふんだんに利用し、曲線が美しく、柔らかい印象のシリーズです。ビーチ(ブナ)のみの展開ですが優しい色合いがとても素敵です。パッと目も引く美しい背面、カバーリング可能なチェアが特徴です。

YURURI

2018年秋の飛騨の家具フェスティバルで発表された新シリーズがついに商品化。ゆるやかにコンパクトな空間でも家族やホームパーティの団欒を楽しむ新しいライフスタイルの提案です。カウチスタイルのソファは背面に贅沢に天然木も使ったスタイルで、居心地の良さとデザイン性を兼ね備えています。ダイニングは会話が弾むような円形のテーブルに、コンパクトな椅子。特に椅子はコンパクトですっきりとした見た目ながら、人気のCRESCENTのような座りやすさです。

cobrina

現代のマンションや住宅事情に合わせた“こぶりな”のが特徴なcobrinaシリーズ。コンパクトな設計ですが、必要十分な機能がデザインされています。高さを抑えた家具や圧迫感のない収納はお部屋を広く見せ、壁付けや囲んで使いやすいテーブル、肘のないソファは省スペースでも使いやすいデザインです。基本色の鮮やかな青をそのまま選ぶお客様も多いです。同シリーズの学習デスク、チェアも人気です。グッドデザイン賞を受賞。(デザイナー:トラフ設計事務所)

baguette lb

家族や友人と過ごしやすいようにデザインされたビーチ材の風合いが優しい雰囲気のシリーズです。特徴的なのは米型のダイニングテーブル。真横でも真正面でもない角度で座ることで和やかな時間が過ごしやすくなります。コンパクトな椅子は軽いですが、後ろ足が1本曲木を使用しているので丈夫です。チェアの背面の木は後ろから立ってみたときに等間隔に見えるようにデザインされています。(デザイナー:五十嵐久枝)

TUGUMI

ホワイトオークの温かみが感じられるカジュアルで軽快なシリーズです。テーブルは贅沢に天板厚が3.5㎝もあるにもかかわらず、お値段も抑えてあり他のチェアと合わせても使いやすい当店でも人気のテーブルです。チェアはコンパクトなウィンザーチェアですが、座面には座繰りがしてあり座りやすいです。ソファもウィンザー調で軽快で柔らかいな印象です。

L-chair

セパレートタイプの椅子を組み合わせて使うことができるシリーズです。人気のソファは買い足すことで2人掛けから3人掛けに増やすことができます。飛騨産業のロングセラーの「穂高」シリーズのような使い方ができる便利なソファです。。背中からアームまで一本曲木のゆるやかな曲線が特徴です。座面、背面はすのこ状になっており、長時間座っても蒸れにくいのが特徴です。

LIN-SOFA

ローバックでスリムな肘でコンパクトな設計ながら、前脚から背面への無垢材が落ち着いた雰囲気を醸し出すソファです。足元や側面がすっきりしているので清潔感があり、爽やか印象です。個人宅はもちろんですが、オフィスや応接室、ロビーなどでの利用も多いシリーズです。

Onn-SOFA

総張りのゆったりとした心地よいソファ。木部の部分は少ないですが、正面にまっすぐ無垢材が見えるのがすっきりとした印象を与えます。張り時はフルカバーリングなので、お手入れが簡単にできるのは人気の秘密です。肘部分が取り外しできるので分割して、コンパクトに搬入も可能です。張地にレザーを選ぶとグッと雰囲気が変わります。

Standard collection

ソファ、テーブル、ベンチ、チェアなど確かな品質とデザインの定番商品が揃っています。

【カントリー】シリーズ

昭和初期、飛騨産業が作るウィンザーチェアは海を渡り、一大産業に成長しました。西洋の模倣から始まった家具作りが、本場で高い評価を受けたのです。1969年に「穂高」シリーズが誕生すると「暮らしの手帳」の編集長の花森安治氏にも認められ、時代を超えて愛されるロングセラー商品となりました。長く使うほど愛され、どこか懐かしさもあるカントリースタイルのシリーズです。

穂高

穂高が産まれたのは1969年。50周年を迎えた穂高シリーズは今でも飛騨産業の人気シリーズです。「暮らしの手帳」の編集長の花森安治氏に認められ、一躍その名前が知られることとなった「穂高」。その優雅なデザイン、堅牢さ、温かさで販売実績は62万脚を超え、まさに世代を超えて愛され、使われているシリーズです。当店にも座面やクッションを交換しながら2世代、3世代と使われるお客様も多くいらっしゃいます。花柄が印象的な穂高の張地は、付け替えることでその表情が様変わりします。50周年記念の鹿児島睦氏のデザインした張地もとても可愛らしく、温かみがあり、おすすめです。

飛騨産業の【 穂高 50周年記念 】鹿児島睦 さんの新ファブリック「ナベタイラ」の魅力とは!?

WINDSOR

どこか懐かしい喫茶店のような、心安らぐ雰囲気をもったウィンザーチェアのシリーズです。特徴はロクロの付いたデザインです。ダイニングセットやカフェテーブルセットとしても人気です。

FRONTIER

フロンティアシリーズは17世紀から18世紀にかけて北米への移住者がヨーロッパの農民家具の文化を引き継ぎ、新たな地で作り上げスタイルを原型としています。開拓時代の荒々しい無骨な風合いが、生活の中に馴染みやすいシリーズです。このシリーズは北海道産の唐松を使用して作っています。唐松の持つ独特の風合いや温かみも楽しむことができます。

PROVINCIAL

豊かになった日本。その「豊かさ」への問いから生まれたのがPROVINCIALシリーズです。重厚感があり、使い込むほどに味がでる商品は17世紀の英国の民間伝承のデザインを原型としています。不要なものを取り除いたときの残る「素朴な暮らし」。その流行に左右されない美しさがこのシリーズの魅力です。一つ一つ手の込んだヴィンテージ加工が施されており、置いたその日からお部屋に馴染むような商品です。

Northern Forest

カントリースタイルをベースに今の暮らしにも合うようにデザインされたのがこのシリーズです。北海道産カバ材を使用し、オークやウォルナットとは異なる表情が特徴です。職人が1つ1つ丁寧に作り上げ、暮らしに馴染みやすく、深みを加えるようにほのかなエイジング加工を施しました。塗装色は2種類ございます。

【民藝・和家具】シリーズ

日本の和の暮らしに馴染む家具、そして民芸運動の「用の美」。どこか懐かしいのに現代の生活にも馴染み、愛されるシリーズです。

北海道民芸家具

北海道民芸家具は柳宗悦によって提唱された「用の美」という「生活用具の中にこそ本当の美しさがある」という思想に感化され北海道から生まれました。どこか懐かしく、親しみを感じるデザインでありながら、確かな職人の技術を取り入れた家具は本物の風格を備えています。特徴的な赤い色身はカバ材の白木に植物系のラッカー塗装を10回ほど手作業で繰り返します。塗装を繰り返すことで木目が活きる美しさを見せるだけでなく、補修や再塗装がしやすい生活具としての利便性があるからです。白木の色をを活かした塗装を施すとガラっと印象が変わります。

プロヴィンシャルJPN

世代を超えて使い継がれてきた水屋や階段箪笥。そこには家具としての機能だけでなく、骨董品のような風買うがあります。飛騨産業の職人たちは古き良き日本の伝統美と技術を現代によみがえらせました。ジャパンプロヴィンシャル、それは極上の工芸家具です。

【暮らしを豊かに】シリーズ

飛騨産業のもの作りは、伝統と技術、デザイン、そこに長年の研究開発が支えています。曲げ木の技術や乾燥圧縮の技術はこれまで活用されてこなかった杉などの国産針葉樹に使われています。また毎日使う家具は医学とも深い関係があります。座り心地、寝心地一つで生活は大きく変わります。多くの方の暮らしを家具作りを通して豊かにすることを目指し、日夜研究に取り組んでいます。

腰に優しい椅子

産官学共同で腰痛者に優しい椅子の研究から生まれました。座り心地はもちろん、座面後ろの立体的に立ち上がったフォルムが特徴で着座時や立ち上がり時の腰の負担が軽減されます。この研究はSEOTO-EXなど飛騨産業のスタンダードの人気商品にも反映されています。

Po chair

バリアフリー化によって増えた段差のない玄関。出入りは便利になる反面、靴の脱ぎ履きでかがむのが大変な方がいらっしゃいます。Po chairはそういった暮らしの中の不満・不便から着想を得て、開発が始まりました。玄関だけでなく、ちょっとした腰かけ、補助いすとしてもお使い頂けます。

低座 LOW CHAIR

床や畳での生活はしたいけど、立座り時の腰やひざへの負担への不便さを解消したいと開発したのがこの低座です。座面後方が立体的に立ち上がった形状の「ペルビックサポート」によって腰への負担を軽減します。座椅子よりも座面を高くし、肘を付けることで立ち上がりの負担が大幅い軽減されます。

月光

まるで宙にいだかれて眠るような、そんな寝心地を目指した飛騨産業の作るベッドシステムです。2018年グッドデザイン賞受賞。眠るという人生の中でももっとも重要な活動の一つを、人間工学の視点から研究し、飛騨産業が導き出した答えが『月光』というシリーズです。寝る方の体格や家族構成や好みに合わせて9種類の基本デザイン、8種類のサイズ、5種類の材種、そしてマットの組み合わせ等をお好みに合わせてお選びいただけます。天然木を使った贅沢なベッドは最上の眠りを提供してくれるはずです。フレームだけを購入し、他メーカーのマットレスと組み合わせることも可能です。

kids furniture

小さな子供だからこそ本物に触れてほしい。そんな想いで子供用の家具にも天然木に確かな技術で、1つ1つ丁寧に作っています。お子様にも安心な丸みを帯びたデザインに、0歳から5歳まで年齢に合わせたサイズ展開をしています。保育園など施設でも使いやすいように椅子はスタッキングか可能なものもございます。木は杉とビーチの2種類、温かい風合いが特徴です。

【オーダーテーブル】シリーズ

侭 Hida Sangyo Table System DINING オーダーダイニング

飛騨産業でダイニングテーブルを買われる方の多くがこのオーダーシステムから選ばれます。テーブルのデザイン、サイズ、材種、塗装色が自由に選べます。デザインは天板、脚の形だけでなく天板の側面の形状も選ぶことができます。長く使うものだから妥協で選ぶのではなく、是非あなたの暮らしに合ったテーブル選びを。

侭 Hida Sangyo Table System LIVING

今やリビングの主役と言えばソファ。その前に置くテーブルも実はとても重要です。ソファや生活スタイルに合わせて高さやサイズはもちろん、材種や塗色も選ぶことができます。ソファや椅子でちょっと食事や作業もできるハイタイプもございます。

【キャビネット】シリーズ

然 Hida Sangyo Cabinet System

ボックス、引出し、扉、棚板などのパーツを自由に組み合わせて収納家具を作ることができます。WEB上で簡単にシュミレーション、お見積りができるサービスもございます。

Solid Home Library

無垢材を使用したシンプルだけど贅沢な書棚。縦と横のサイズに合わせて、あなたのお部屋にピッタリの書棚を作ることができます。板の扉や棚板を付けることも可能です。

SUKIMANIA(2019年廃盤)

ちょっとした隙間に家具が置きたい。でも置くなら本物が良い。そんな声にこたえたのがSUKIMANIAのシリーズです。小さいですが、確かな技術で作られた本物の隙間家具です。

madobe

窓辺に似合う家具、窓辺のような心地よさを与えてくれる家具、そんなシリーズです。コンパクトなデザインはさりげなくお部屋にとけ込み、暮らしを彩ってくれます。

【デスクコレクション】シリーズ

飛騨産業のデスクは学生時代だけでなく、大人になってからも使える耐久性とデザイン性です。天然木のデスクは一生もののデスクとしてお使い頂けます。

cobrina

トラフ設計所がデザインしたcobirinaシリーズ。コンパクトなデザインはリビングで使うのにも、大人になってから使うのにもおすすめです。シリーズのチェアは座りやすく、子供が使うダイニングチェアとしても人気です。

begin

お子様の好みやお部屋に合わせて選べるデスクシリーズです。天板の巾が2サイズ、奥行きが2サイズ、ブックスタンドが5タイプございます。シンプルなデザインは長く使えると人気です。

soffio

イタリア語で「そよ風」や「ひらめき」を意味するsoffio。シンプルでナチュラルなsoffioは主張しすぎることなく、お部屋のインテリアとしても馴染みます。
Soffio(ソフィオ)は、天板の奥行きが2サイズ、巾が12サイズ、脚の形状は6タイプと様々な組み合わせが可能です。シンプルで直線的なデザインが特徴です。

soffio sugi

Soffioのデザインで圧縮杉を使ったシリーズです。サイズは既成のものだけになります。杉の温かみが特徴です。

morino kotoba

森のことばシリーズの学習デスクです。morino kotoba デスクは、暮らしと住まいの変化に対応できるシンプルで使い勝手のよさをご提案致します。小さい頃はリビングに置けるコンパクトなデザイン、学生時代は学習机として、大人になれば、仕事用のデスク、脚を付け替えれば文机やリビングテーブルにもなる優れものです。使いやすさを考慮して天板には大きな節はございません。

そうせき(2019年廃盤)

ともに学び、育てる自慢の伴侶というキャッチコピーのように、天然木のデスクを手入れをしながら子供から大人になるまで、そして一生もののデスクとして使うことができるシリーズです。オプションの木棚には5口のコンセントも付き、使い勝手も良いデスクです。

RODAN

大人向けの洗練された上質なデスク「RODAN」。書斎、リビング、寝室など場所を問わず置けるコンパクトで、洗練されたデザイン。材種はウォルナット、オーク、ビーチから選べ、お部屋の他の家具を合わせることもできるのもおすすめです。

飛騨産業のデザイナー紹介

飛騨産業の商品の中には世界的に著名なデザイナーと手がけた商品が多数ございます。飛騨産業が長年培ってきた経験・技術とデザイナーがコラボレーションすることで新たな価値を提供しています。

飛騨産業家具の主なデザイナー

佐々木 敏光 Toshimitsu Sasaki

1949年大分県日田市生まれ。1973年に芝浦工業大学電気通信工学科卒業し、78年に毎日工業デザインコンペ受賞。88年には国際家具見本市の「ミラノサローネ」に竹と金属の椅子<オリジン>を出店。飛騨産業をはじめ、天童木工、カリモクなどの家具メーカーから数多くの作品を発表。Gマークの選定委員や九州クラフト協会展審査委員などを務める。2005年に亡くなるまで数多くの家具のデザインを手掛け、数多くの国内外の賞を受賞。

・飛騨産業での主な作品
クレセント、森のことば、円空、ビーンズ、宗和、wavok

・その他の代表作品や受賞歴
エルボ (1980 コトブキから発表) ギャラリー (1986 天童木工から発表) WAB (1986 ヤマギワから発表) フォルザ (1992 カリモクから発表) 子供家具「SDI Fantasia」シリーズを発表

2000年「インターナショナル・デザイン・イヤーブック2000」(英国)に3作品選定
2003年上海国際家具展示会出品作品デザイン展で<S-Line>がグランプリ受賞[中国]

川上 元美 Motomi Kawakami

1940年兵庫県に生まれ。1964年に東京芸術大学美術学部工芸科を卒業し、1966年から4年間ミラノのアンジェロ・マンジャロッティ建築設計事務所へ勤務。1971年から川上デザインルーム設立し現在に至る。東京芸術大学、多摩美術大学、金沢美術工芸大学、神戸芸術工科大学などの客員教授を歴任。プロダクトデザイン、インテリアデザイン、環境デザイン等を手がけ、数多くの賞を国内外で受賞。

・飛騨産業での主な作品
SEOTO、SEOTO-EX、KISARAGI、CRYPTO、suginari

・その他の代表作品や受賞歴
NT (1976 アルフレックス ジャパンから発表)CCC(1985 ㈱ヤマハから発表TICINO <ソプラフューメ・シリーズ>(1991  ㈱岡村製作所から発表)ZAZA (1993 ㈱TOTOから発表)
鶴見つばさ橋 (1994) INTIME7000シリーズ (1997 パラマウントベッド㈱から発表)

GENOVA家具展金賞(イタリア)、アメリカ建築家協会主催インターナショナル・チェア・デザインコンペティション1席(USA)、iFデザイン賞(ドイツ)など国内外の賞を多数受賞。

トラフ建築設計事務所 | 建築家

・飛騨産業での主な作品
・その他の代表作品や受賞歴

鈴野浩一(すずの こういち)と禿真哉(かむろ しんや)により2004年に設立した設計事務所。建築の設計をはじめ、インテリア、展覧会の会場構成、プロダクトデザイン、空間やムービー制作への参加など多岐に渡り、建築的な思考をベースに取り組んでいる。主な作品に「テンプレート イン クラスカ」「NIKE 1LOVE」「港北の住宅」「空気の器」「ガリバーテーブル」「Big T」など。「光の織機(Canon Milano Salone 2011)」は、会期中の最も優れた展示としてエリータデザインアワード最優秀賞に選ばれた。2015年「空気の器」が、モントリオール美術館において、永久コレクションに認定。大学の非常勤講師や著書も出版。

・飛騨産業での主な作品
cobrina、飛騨の家具館 高山内に『デザイナーズルーム 飛騨』を手がける

五十嵐 久枝 Hisae Igarashi

クラマタデザイン事務所を経て’93年にイガラシデザインスタジオを設立。「TSUMORI CHISATO」などショップのデザインから様々な空間デザイン・インスタレーション・家具デザインを中心に、プロダクト・幼児施設遊具の商品開発など衣・食・住のデザインに携わる。地場産業の家具開発にも力を入れており、飛騨産業をはじめ数多くの作品を発表。グッドデザイン賞をはじめ数多くの賞を受賞。武蔵野美術大学 空間演出デザイン学科教授も務める。

・飛騨産業での主な作品
baguette、baguette lb、AWASE

奥山清行 Kiyoyuki Okuyama

工業デザイナー / KEN OKUYAMA DESIGN 代表
1959年山形市生まれ。ゼネラルモーターズ・チーフデザイナー、ポルシェ・シニアデザイナーを歴任後、イタリアの名門カロッツェリアであるピニンファリーナのデザインディレクターに就任。「イタリア人以外が初めてフェラーリを手掛けた」として有名。フェラーリ「エンツォ」、 マセラティ「クアトロポルテ」などのデザインを手掛ける。2007年からはKEN OKUYAMA DESIGN 代表として、山形・東京・ロサンゼルスを拠点に活動し、デザインコンサルティングのほか、自身のブランドで自動車からインテリア、眼鏡まで幅広く展開する。

・飛騨産業での主な作品
BUNA

エンツォ・マーリ Enzo Mari

イタリアを代表する工業デザイナー。ミラノ工科大学はじめ、多くの大学で教鞭を執る。コンパッソ・ドーロ賞を4回受賞するなど、受賞歴多数。1950年代初頭から視覚心理学及び3次元空間の知覚的構造の構築を研究。アーティスト、デザインの思想家、プロダクトデザイナーとして幅広い活動を精力的に行う。トップブランドの作品を数多く手がけ、29点はニューヨーク近代美術館の永久所蔵品に選ばれている。飛騨産業の国産杉の活用に共鳴し、HIDAシリーズのデザインを手掛ける。

・飛騨産業での主な作品
HIDA

セバスチャン コンラン Sebastian Conran

1956年ロンドン生まれ。Sebastian Conran Associates(セバスチャン・コンラン・アソシエイツ)代表兼デザイナー。世界的なインテリアショップ「THE CONRAN SHOP」の創始者であるテレンス・コンラン卿の長男。
2016 年から、岐阜県と連携して商品開発を行い、2017 年 1 月のメゾン・エ・オブジェにおいて、「SEBASTIAN CONRAN GIFU COLLECTION」と称して岐阜県ブースを出展した。現在は、Sebastian Conran ブランド商品を手掛けるほか、家具、刃物、車、陶磁器など世界中の企業等と連携した商品を開発している。

・飛騨産業での主な作品
SEBASTIAN CONRAN GIFU COLLECTION

原研哉 kenya hara

岡山県岡山市出身のグラフィックデザイナー。「もの」のデザインではなく「こと」のデザインを志向し、2002年より無印良品のアートディレクションを担当。武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科教授、株式会社日本デザインセンター代表取締役。また、「REDESIGN」「HAPTIC」など展覧会と書籍を基軸とした複合プロジェクトを数多く手がける。

・飛騨産業での主な作品
畳座 TATAMIZA

貝山 伊文紀 Ibuki Kaiyama

デザイナー・造形作家。東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻機能設計研究室修了。飛驒産業株式会社デザイン室勤務を経て、2012年、アトリエ灯を設立。 木の新たな可能性を追求し、とくに枝にテーマを見出し造形を研究している。2015年、オリジナルブランド「Ibuki」より、木の枝の自然な形を生かしたスプーンのシリーズを発表。

・飛騨産業での主な作品
kinoe

飛騨産業が復刻した作品のデザイナー

飛騨産業は高度な技術で過去の作品を現代の暮らしに合わせて復刻してきました。

松村 勝男 Katsuo Matsumura

東京生まれの家具デザイナー。東京美術学校卒業後、吉村 順三設計事務所へ入社。日本人の体型と生活様式に合った 椅子を得意としており、渡辺力、渡辺優とともにQデザイナーズを設立するなど、日本の家具デザインの草分けの一人とされている。代表作品の1つを「Matsumura chair」として飛騨産業が復刻。

柳 宗理 Sori Yanagi

民芸運動の創始者の父柳宗悦、声楽家の母兼子の長男として東京に生まれる。20世紀に活動した日本の工業デザイナーで、戦後日本の工業デザインの確立と発展における最大の功労者と言われる。天童木工から発表した「バタフライスツール」は日本のデザイナーが世界的な評価を受けた最初の作品として有名である。家具を含む生活道具の工業製品を数多く生み出し、自動車、歩道橋、札幌冬季オリンピック聖火台等のデザインも手掛けた。飛騨産業では代表作品の1つ「ヤナギチェア」の造形を崩すことなく、高度な曲木技術により、肘木を一本曲木で復刻。

受賞歴・取得認証

飛騨産業の高い技術と優れたデザインを兼ね備えたものづくりは国内外の展示会で非常に高い評価を受けてきました。その中で多くの商品がGマーク(グッドデザイン賞)などの賞を受賞しています。その1部をご紹介します。

Gマーク (グッドデザイン賞)

飛騨産業の商品はこれまで数多くのグッドデザイン賞を受賞しています。

1960 「No.713」(現EIGER アイガー EG253A)が受賞 1982年にはロングライフデザイン賞も受賞
1984 「NO.725」(現在は廃盤)が受賞 1982年にはロングライフデザイン賞も受賞
2002 「森のことば」 ソファ SN105Wが受賞
2003 「wavok」シリーズ、「baguette」・Dチェアが受賞
2009 「HIDA」ブランドのチェアが受賞
2010 「baguette life」のダイニングセットが受賞
2011 「crypto」のダイニングセットが受賞
2012 「SEOTO」ダイニングチェアが受賞
2013 「SEOTO」リビングチェアが受賞
2014 「KISARAGI・ダイニングチェア」がGマーク金賞を受賞
2015 「cobrina」シリーズが受賞
2016 「kinoe・ダイニングチェア」「SEOTO-EX・ダイニングチェア」が受賞
2017  「AWASE・ダイニングチェア」が受賞
2018 「月光」ベッドシリーズが受賞

その他の受賞や奉納・納品など

1966 曲木を生かした食堂セットが内閣総理大臣賞を受賞。
1968 優秀な技術が認められ宮内庁より異例の指名を拝受、人間国宝の故黒田辰秋氏指導のもとに、
曲木を多用した椅子3O脚・卓子1O脚・花台2脚を新宮殿「千草・千鳥の間」に謹製納入した。
2007 国産杉材活用の取り組みに対し農林水産省より「木づかい運動感謝状」を受賞する。
経済産業省が認定する「元気なものづくり300社」に選ばれる
2016  G7伊勢志摩サミット会議用テーブルを納品

認証

・「ISO9001:2015」「ISO14001:2015」を取得
飛騨産業は良い製品を、良い環境・仕組で作る工場であることを認定する、厳しい認証を取得し日々モノづくりの向上に取り組んでいます。

・FSC® COC認証を取得
飛騨産業は様々の種類の木材を使っていますが、使う木材は全て、責任ある管理がなされた森林からの由来のものであることを消費者に保証しています。