渋草焼って?
飛騨の伝統工芸の渋草焼き。意外と地元の人ほど、地元の良いものを知らないので改めて調べてみました。「渋草焼 芳国舎」より一言で言うと、飛騨高山で江戸末期から続いている手造り、手描きの焼き物(陶器、磁器)です。
創業は1841年(天保12年)、当時の飛騨高山は江戸幕府の直轄地(天領)でした。
その時の高山陣屋飛騨群代「豊田藤之進」が、地元に新たな産業の発展を目指し、陶器の生産を御用商人にさせ、現在の陶房所在地『渋草』という地名の所に半官半民の陶磁器製造所を開窯させたのが始まりです。

九谷、有田、京都、瀬戸、美濃、の手法を学び、現在は深みのある白い膚の「磁器」で独特な渋草調を生み出し、染付、赤絵、青磁、白磁等、製品は多岐にわたり、昔ながらの手造り手描きにより伝統技術を保持し、制作しております。飛騨の伝統工芸品として有名ですが、実は最近も海外の展示会に出展したり、ファッションブランドとコラボをしたりしている、渋草焼。 その新たな取り組みが東京で展示されます。
今回の東京ミッドタウンでの展示会の内容について
今回は飛騨高山の地にて1842年より続く渋草柳造窯の新ブランドと新プロジェクトの発表です。 渋草柳造窯では代々伝わる「伝承は衰退、伝統は革新の連続」という言葉があるそうで、その言葉を胸に、立ち上げた新ブランド 四二九三® の展示です。技術・素材・精神を受け継ぎ、新たな価値観を創出する… 今回、四二九三®アートディレクター七代渋草柳造のこれまでのアートワークに加え、新たに「irezumi」「伝統工芸サウルス」の2プロジェクトをご紹介致します。
- 会期:2019/2/1(金)~2/24(日)
- 場所:東京ミッドタウン ガレリア3F HIDA東京ミッドタウン店(https://hida-shop.jp/)
1979年 六代渋草柳造の次男として高山市に生まれる 2004年 金沢美術工芸大学工芸科卒業、父の元修行に入る 2014年 銀座黒田陶苑にて初個展 次期渋草柳造として作家活動開始 アマン東京(大手町)客室フロアの花器を作成 2015年 渋草柳造窯の新ブランド「四二九三®」発足 同アートディレクターに就任 アパレルブランド等とのコラボ開始 2016年 横浜高島屋にて親子展を開催 2018年 第二回三井ゴールデン匠賞ファイナリストに選出 ミラノデザインウィークにて親子展開催